今回はドラクエの中期作品群、天空シリーズとも呼ばれるⅣ~Ⅵを紹介しよう。
まずⅣ、サブタイトルは、導かれし者たち。そのサブタイトル通り主人公は第五章から登場し、それまで第一章から第四章までプレイした仲間たちと運命の出会いを果たすという展開である。基本戦士ライアンの一人旅である第一章に始まり、格闘能力に優れたアリーナ姫と御付きの神官のクリフト、魔法使いのブライの三人パーティーを組む第二章は、ちょうどドラクエⅠ、Ⅱを踏襲しており、RPG初心者でもとっつきやすくなっている。商人であるトルネコを主人公とし、お金を貯めるという目標設定の第三章もいい味を出してるし、第四章では神官、魔法使いではなく、占い師、踊り子のミネアとマーニャと少し役割を変え、また前衛キャラがいないこともあってRPGに慣れてきたころに少しずつアレンジを加え難易度が上がっていくのもいい感じだ。勇者は一応女性も選べるが、ストーリー上男性を選ぶ人が多そうだったな。個人的には男勇者がミネアマーニャ姉妹と最初に出会ってパーティーを組んだときに理性を保てたかが気になるところだ。
次にⅤ、サブタイトルは、天空の花嫁。そのサブタイトル通り、この作品ではドラクエで初めて(唯一か)結婚というイベントが存在する。そして初期は結婚相手をビアンカかフローラの二択から選択するのだが(みんなが大好きなドルマンは選べません、リメイク版ではその代わりにデボラを加えて三択になっている)、ここで先に出会ったビアンカを選ぶ人が圧倒的に多いだろうと思う。オイラも最初はビアンカを選んだ。そして二回目にプレイしたときにフローラを選んでみて気が付いた。フローラと結婚した後に、とある山奥のぽつんと一軒家を訪れると、完全に喪女と化したビアンカがそこにいた。ヤバい、こいつ地雷だ。たまたま主人公と結婚できたから分からなかった一面を発見して怖かったのを覚えている。まあ、そんな天空の花嫁ではあるが、双子の子供たちが勇者となりピンチに陥った主人公たちを助けてくれるのには素直に感動したな。
そしてⅥ、サブタイトルは、幻の大地。そのサブタイトル通り、主人公たちは二つの世界を行き来しながら冒険する。今作の大きな特徴は、なんといっても転職システムだろう。戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、といった一般職から、勇者、バトルマスター、賢者、スーパースターなどの上級職が存在し、仲間のキャラクターをある程度自由に育成できるのだ。つまり、回復魔法に長けたハッサンや、ムッキムキのバーバラを育成することも可能なのは嬉しいポイントだ。だがこのⅥ一つ大きな問題があり、実はオイラはいまだにクリアできていない。それは当時スーパーファミコンでリリースされたため、冒険の書が消えてしまうことがあることだ。さすがにラスボスより厄介という噂のダークドレアムを倒し、闇の世界での宿屋に泊まってもHPMPが回復しない状況も覆し、さぁ最終決戦だというときに冒険の書が三つとも消えたときはマジで世界を呪ったな。冒険の書消滅はマダンテよりも強力でした……
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