社会現象にもなったRPGの金字塔ドラクエことドラゴンクエスト
今回はロト三部作と呼ばれるⅠ~Ⅲを語らせていただきます。
まずⅠ、常にプレイヤーの方を向きメンチ切ってくる主人公、そのため人と話すときには方角を指定しなければならず、ラスボスの竜王と話すときですらこっちにお伺いを立ててくるため、思わず世界の半分をもらってしまいたくなる罠。
はいかイエスで答えなければループを抜けられないシンプルなエンドイフ構文のローラ姫との会話、そのローラ姫を城に送り届ける前に一緒に宿屋に泊まると、宿屋の主人にお楽しみでしたねと下種な勘繰りを入れられる作品中一番の謎。
容量と文字数の都合でダークドラゴンからダースドラゴンへと改名させられた終盤の強敵モンスター。ダースってなんだよ、全部で十二匹いんのか?終盤の強敵なのに一山いくら感が漂うぞ。
当時はこれが最先端だったらしい。今やるなら最新のリメイク版を強くお勧めする次第である。
そしてⅡ、Ⅰの主人公の三人の子孫が主人公となる。
Ⅰの問題点を解決しつつ、初のパーティーバトル、サマルトリアの王子がどんなにヘッポコでも一人よりはありがたいと思わせる巧妙なゲームバランス、ラーの鏡により呪縛から解き放たれてもメス犬感が拭えないムーンブルクの王女との三人パーティーを組んだはいいが、シリーズ屈指の難易度設定のため、ロンダルキャーあたりからけっこうちぬ。それもこれもザラキを使ってくる敵やメガンテすら効かない敵がいるためだが、復活の呪文をまめに控えておかねばならなかった。
さらにラスボスにいたっては、フツー気づかねーだろという禁断の裏技、呪われた破壊の剣と二回攻撃できるハヤブサの剣をフュージョンして最強の攻撃力で二回攻撃するという荒業を使ってもちょうどいいくらいの強さという念の入用。
それでもⅠよりは格段に進化していたのは確かである。ちなみにロトの一族はその後滅んでしまうらしい。諸行無常。
そしてⅢ、完全にネタバレになるが、実はⅠの主人公の先祖、後のロトの勇者こそがⅢの主人公なのである。
さすがに満を持して世に出した三部作の締めくくりだけにツッコミどころは少ないが、クリアするのに必須ともいえる重要アイテム賢者の石、実は逆さから読んではいけない魔王○×△がたわむれにホイミスライムを凝縮してできた代物であり、勇者の手に渡ると厄介なため、自分のいるダンジョンに置いておいたのだが、見張りさえつけないといううっかりさ加減といい、はぐれメタルの集団に対してのみわりと有効なドラゴラムという通常のバトルではほぼ使えない魔法があったり、パーティーの仲間の職業は選べるのだが遊び人だけ悟りの書がなくても賢者になれたり、といったドラクエならではのエッセンスが詰め込まれている。
一度にパーティーを組めるのは四人までで、葬送のフリーレンにあるように勇者、戦士、僧侶、魔法使いというパーティーがスタンダードで一般的だが、リメイク版では盗賊もあるし、もう一度やるとしたら勇者、武闘家、盗賊、遊び人というパーティーも面白そうだなぁと思ったり。
とまあ、上記の理由から今やろうと思うならロト三部作はリメイク版を強くお勧めする。
特にⅠとⅡは、今の子供がやったらすぐにコントローラーを投げ出すであろう。
[temp id=1]