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映画名探偵コナン14番目の標的を視聴した感想(ネタバレあり)

つい先日マグミクスで映画名探偵コナンの人気作ベストスリーに入っていた14番目の標的をアマゾンプライムで視聴した。

じきに30周年を迎える作品のかなり初期の映画なので、中期以降の人気キャラクターである安室透や赤井秀一はおろか、コナン(正体は工藤新一)のライバルである西の高校生探偵、服部平治すら登場しないので、あまり過度な期待をしていなかったのであるが……

その分、と言っていいのかはわからないが、犯人はトランプのスペードになぞらえて犯行を重ねていくのだが、冒頭で13を暗示する目暮警部からはじまって、12クイーンを暗示する妃絵里弁護士が被害にあい、11を暗示する阿笠博士がコナンと一緒にいるところをボウガンで撃たれ、コナンが犯人を追跡するも振り切られる、次に狙われるのはきっと10を暗示する誰かだという風に話は進んでいく。

そして、当初もっとも怪しいと思われていた人物、昔毛利小五郎に逮捕され最近出所したカジノでディーラーをやっていたジョーカーの異名を持つジョー村上が捜査線上に浮かびあがるのだが、ここで問題、基本トランプは1~13までしかないのである。そこでタイトルである14番目の標的とは何ぞや、と引っかかった人も多かったのではないだろうか。もしもジョーカー、ジョー村上が犯人ならば14番目の標的とは存在しないのである。つまり、真犯人は別にいて、ジョーカーであるジョー村上が真犯人に殺されているからこそ、14番目の標的がトランプのA、1を暗示する工藤新一であると浮かび上がることになる。タイトルにミスリードのヒントが隠されていたんですね。

また、13から1へと殺人が行われていく様は、かのアガサクリスティの名作名探偵ポアロシリーズのABCD殺人事件をほうふつとさせるオマージュといえるだろう。

このように14番目の標的は初期だからこそできた作品であり、中期以降の魅力的なキャラクター抜きでも、しっかりと楽しめる作品に仕上がっていて、今観てもなんら遜色にない出来であった。

最後にいい年したおっさん的には、毛利小五郎の声がまだレジェンド声優である神谷明氏なのも感涙ポイントであった。

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raikohji

雷光寺 鉄とら(らいこうじ てつとら)といいます。 ゲームと音楽とスポーツが好きなおっさんです。 ダジャレ、おやじギャグ、楽しいこと大好き。

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